
脳波で睡眠計測って最近見かけるけど、実際どうなのかしら?
スマートウォッチなどの普及とともに、身近になりつつある睡眠計測。
手軽に自分の睡眠状態が分かるようになった一方で、睡眠界の第一人者・筑波大学の柳沢正史先生が代表を務める S’UIMIN社の“脳波”で測るサービス「InSomnograf」も目にするようになりました。
とはいえ、「結局何がわかるの?」「スマートウォッチと何が違うの?」と気になる人は多いはず。
そこで本記事では、InSomnografを実際に使った体験をもとに、測定の流れやレポートの中身、そしてHUAWEIのスマートウォッチの結果と見比べて分かった違いを解説します。
睡眠計測 InSomnografを徹底レビュー|脳波測定で分かることとスマートウォッチとの比較
S’UIMIN社の睡眠計測「InSomnograf」とは


株式会社S’UIMINが提供する「InSomnograf(インソムノグラフ)」は、自宅にいながら医療レベルの精度で睡眠の質を測定できる脳波計です。
筑波大学発のベンチャー企業が開発したこのサービスには、以下の特徴があります。
特徴
医療レベルの精度を
自宅で実現


病院での入院検査(PSG)に匹敵する脳波測定を、自宅で手軽に行えるのが最大の特徴です。筑波大学発の技術により、体の動きではなく「脳波」から直接、正確な睡眠の質を判定します。
AIによる高度な
睡眠ステージ解析


AIが30秒ごとの睡眠の深さを緻密に分析し、脳の「熟睡度」を可視化します。分析結果に基づき、専門的な知見を盛り込んだ具体的な改善アドバイスがレポートとして届きます。
睡眠障害の早期発見と
リスク評価


自覚症状のない睡眠時無呼吸症候群や不眠の傾向を、客観的なデータで早期に捉えます。企業の健診や人間ドックでも導入が進んでおり、病気のリスク管理としての活用が期待されています。
InSomnograf(インソムノグラフ)では、測定日数や分析の深さに応じて、ライフスタイルに最適な以下のプランからお選びいただけます。
| 比較項目 | 睡眠脳波のみ プラン (Web簡易体験) | 血中酸素同時計測 プラン (Web簡易体験) | 医療機関向け 検査 (睡眠検査) |
| 価格(税込) | 13,000円 | 16,000円 | 約20,000円〜30,000円 |
|---|---|---|---|
| 計測日数 | 2晩 | 2晩 | 5晩(または2晩) |
| 計測場所 | 自宅 | 自宅 | 医療機関 (一覧はこちら) |
| 計測内容 | 睡眠脳波のみ | 睡眠脳波 + 血中酸素 | 睡眠脳波 + 血中酸素 |
| 専門家レポート | なし(データ表示) | なし(データ表示) | あり(個別コメント付) |
| こんな方に | 安く脳波を測りたい | いびきが気になる | 本格的な改善をしたい |



今回、私は「血中酸素同時計測プラン」を購入しました
睡眠計測InSomnografの体験レビュー


睡眠計測InSomnografの申し込み
InSomnografの申し込みはオンラインで完結します。公式サイトの個人向けページからプランを選び、必要事項(氏名・住所・連絡先など)を入力して決済する流れ。注文してから数日で自宅に測定キットが届きました。


写真の通り、送られてきたデバイスは非常にコンパクトです。
自宅に届いてから2週間以内に2晩計測し、返送するだけです。医療機関の予約や通院が不要なので、「まず一度だけ、自分の睡眠をちゃんと確かめたい」という人には始めやすい設計だと感じました。
睡眠計測InSomnografの中身


計測に必要なデバイスと付属品、説明書類がまとまって入っています(説明書の写真は割愛)。
ここで一番大事なのが使用前に充電しておくこと。届いてすぐ使えると思いがちですが、充電が足りないと計測途中で止まる可能性があるので、毎晩使用前に必ず充電を済ませておきましょう。
準備ができたら、案内どおりにデバイスを装着して就寝するだけ。ケーブルや電極の接続に少し戸惑いましたが、説明書を見ながらすぐに装着できました。
装着した様子はこちらw


ケーブルが想像以上に煩雑で、身動きを取りにくく、また就寝時に煩わしくて寝付くのにとても苦労しました。
そして、これを装着して2晩寝ました。寝るときに、計測デバイス中央のボタンを押して計測開始します。
今回就寝時に使用したアイテムは以下になります。
パジャマ:TENTIAL BAKUNE
男性用


¥24,860(税込)
\ 快眠の第一歩はこちらから /
枕:マニフレックス ピローグランデ


¥20,900(税込)
\ 快眠の第一歩はこちらから /
マットレス:東京西川 エアーSI


¥132,000(税込)~
\ 快眠の第一歩はこちらから /
2晩計測した後はデバイスを郵送時の箱に戻し、指定の宛先に返却します。着払いの伝票が付属されています。結果はWeb上で確認できます。
睡眠計測InSomnografを使用した結果を完全公開!
今回2晩計測した結果がこちらになります。


まず、睡眠の量(時間)と睡眠の質(睡眠の安定度、レム睡眠、深いノンレム睡眠等)を総合的に判定して、スコア化しています。詳細なアルゴリズムは開示されておりません。



また、蓄積されたデータから、自分のスコアがどのくらいの位置にいるのかも判定してくれます
また、詳細項目についても以下の通りレポートが出力されます。
「睡眠脳波のみプラン」と「血中酸素同時計測プラン」の違いは、最後の「血中酸素ウェルネス」の判定が有無になります。


そして、結果に応じたワンポイントのアドバイスが書かれたリンクが付いています。中身は「朝日を浴びましょう」「日中30分以上運動しましょう」などの、一般的な生活習慣のアドバイスでした。


実際に使用した感想
実際に計測してみて、まず自分の結果に関しては、思ったよりは良かったです。
というのも、計測用のケーブルが煩わしく、寝付くのにとても苦労しました。また、就寝中にもそれが原因で目を覚ますことがありました。2日目の睡眠時間が短くなった原因は、この煩わしさに慣れず、なかなか寝付けなかったためです。
そのため、睡眠の質は通常時よりもかなり落ちているだろうなと思っていましたが、その割には高得点でした。
あくまで推測ですが、このデバイスを使用して計測したデータは、通常の睡眠時よりも睡眠の質がやや低下したデータが蓄積されている可能性もあるのではないかとも思いました。
また、「血中酸素ウェルネス3%低下回数/時」が初日は要注意、2日目は正常でした。睡眠中の呼吸が弱くなっているため、口腔周囲筋のトレーニングなどで改善していきたいと思います。
今回使用してみて、自分の睡眠状況を知る手段としては大変有効なデバイスであると感じました。計測することで、日常習慣改善に向けた動機付けにもなりえます。
一方で、通常に比べて睡眠の質は少なからず悪くなると思うので、結果が悪くて必要以上に不安になってしまい、余計眠れなくなるといったことが起きないような注意や配慮は必要だと感じました。
スマートウォッチとの精度比較


今回、InSomnografでの計測中に、もう片方の腕に「HUAWEI WATCH GT 5 Pro」を装着し、データの差異を確認しました。


\ 快眠の第一歩はこちらから /
原理の違いと解析のポイント
比較の軸となる「睡眠時間」と「睡眠ステージ」には、デバイスの測定原理に起因する以下の違いがあります。
| 比較項目 | InSomnograf (脳波計) | HUAWEI WATCH GT 5 Pro (スマートウォッチ) |
| 測定原理 | 脳波を直接測定。脳の活動状態から睡眠・覚醒をダイレクトに判定。 | 加速度・心拍・血流を測定。体の動きや自律神経の状態から睡眠を「推測」。 |
|---|---|---|
| 睡眠時間 | 「脳が眠っている時間」を正確に算出。数分の中途覚醒も見逃しません。 | 「体が動いていない時間」をベースにするため、静止していると睡眠と判定されやすい傾向。 |
| 睡眠ステージ | 30秒単位の脳波パターンに基づき、N1〜N3(ノンレム)・レム睡眠を厳密に分類。 | 手首の心拍変動(HRV)や血流、体の動きから、深い睡眠・浅い睡眠・レム睡眠を非常に高い精度で推測します。 |
HUAWEI WATCH GT 5 Proでの測定結果と比較
HUAWEI WATCH GT 5 Proでの測定結果は以下になります。


スコアは独自の値なので単純比較できませんが、「睡眠時間」と「睡眠ステージ」に関して比較した結果が以下となります。
| 比較項目 | InSomnograf (脳波計) | HUAWEI WATCH GT 5 Pro (スマートウォッチ) | |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 睡眠時間 | 6時間58分 | 7時間7分 |
| 深い睡眠(ノンレム睡眠) | 1時間26分 | 1時間35分 | |
| レム睡眠 | 2時間19分 | 1時間41分 | |
| 2日目 | 睡眠時間 | 6時間0分 | 6時間15分 |
| 深い睡眠(ノンレム睡眠) | 1時間17分 | 1時間20分 | |
| レム睡眠 | 1時間40分 | 1時間38分 |
この結果から、以下のことが言えます。
・睡眠時間は誤差程度。スマートウォッチの方がやや長め。
・深い睡眠も誤差程度。
・レム睡眠では大きな差が生じる場合があった。



結構良い感じだけど、レム睡眠では誤差が生まれる場合があるのね…



これは測定原理から、そうなる場合も十分考えられます
脳波計とスマートウォッチで「レム睡眠」に差が出る理由


まず、睡眠ステージの判定原理がそもそも違います。
InSomnograf(脳波ベース)
REM睡眠に特徴的な脳活動(低振幅の速い波など)や、REM期に起こりやすい眼球運動のサインを手がかりに、睡眠段階をより直接的に判定します。
HUAWEI WATCH(心拍・体動ベース)
心拍数や心拍変動、体動の少なさ(筋緊張の低下に伴う動きにくさ)といった情報から、睡眠段階を間接的に推定します。
この違いが、REM睡眠のズレにつながります。脳がREMに入っていても、心拍や体動の変化は少し遅れて現れたり、夢の内容による一時的な興奮で心拍が揺れて、別のステージとして誤認される可能性があります。



そうなると、やはり信頼性は脳波計測ね!



正確さなら脳波計測、手軽に大体でよければスマートウォッチという選択肢になるかと思います
まとめ
今回は、InSomnografを実際に使った体験をもとに、測定の流れやレポートの中身、そしてHUAWEIのスマートウォッチの結果と見比べて分かった違いを解説しました。
日常の傾向把握はスマートウォッチでも十分ですが、InSomnografは脳波ベースだからこそ情報の解像度が高く、自分の睡眠について知るきっかけの一つとなりました。
睡眠を測るのは目的じゃなくて、あくまで回復して毎日を前に進めるための手段の一つです。大切なのは、気づきから必要あれば前向きに生活を整えることです。
迷っている人には、まず一度「自分の睡眠の基準点」を作るという意味でもおすすめできるサービスです。








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